熊野中村のこだわり
製法へのこだわり
伝統の筆作りを受け継ぎつつ、精密加工技術と融合させて、高品質な熊野筆の安定生産を実現しました。
私たちはお客様の満足する筆作りを大切にすることを掲げ、
先人の仕事をただ真似るだけでなく、伝統から紡ぎ出される知恵と技で、
最高品質の「熊野筆」を作り続けます。
独自開発の設備により、
高いレベルでの均質化を実現
個人差による品質のばらつきを軽減するため、試行錯誤しながら自社で設備開発を重ねて、伝統的な技術の原理を現代の機械技術で再現しました。
これにより高いレベルでの均質化を実現し、大量生産を可能にしました。
当社で製造した全ての商品は、高い品質を一定に保ち、お客様に満足していただける商品だと自負しています。
紙や肌を繊細に扱うための
こだわり
筆を使う主な箇所は、紙や肌で非常に繊細です。だからこそ筆の細部までこだわる必要があると考えます。
短い馬毛の処理は難しいとされていますが、逆毛・擦れ毛を取り除き、毛先をそのままに残します。
この、毛の「先」があることが重要で、使用時の触感の感動は「先」から生み出されます。これが熊野筆の特徴です。
職人の手作業と機械の融合
用途に合わせて選毛・毛組しても、均一に混毛されないと品質にばらつきが出てしまいます。
長年の研究を踏まえて、混毛テストを行い、一部を「機械化」することで品質の安定化を図り生産性の向上を図りました。
毛の性質や癖を読み取る必要がある工程では、職人が手作業で仕上げ、常に高品質の筆を作り上げます。
混毛作業のご紹介
当社で開発された機械と混毛作業の一部をご紹介いたします。
スベリや静電気で混毛が難しい化学繊維(PBT)で根元を4色に塗り(未塗装を含め計5色)混毛テストを致しました。
PBT 5色混毛前
混毛機作業
混毛後
混毛後拡大
逆毛・スレ毛処理のご紹介
筆を使う紙や肌は非常に繊細なため、筆の細部まで見ていく必要があり、逆毛やスレ毛を取り除く作業が重要です。
逆毛・スレ毛処理を独自の方法で行うことによって、その毛質本来の特徴を引き出すことにつながっております。
処理前
処理後
処理前(拡大)
処理後(拡大)